
この世から去るその時。
彼女は何を思っていたかと考えると辛い。
こんばんは。
2018年3月21日。
愛媛県松山市を拠点とするアイドルグループ「愛の葉ガールズ」のメンバーである大本萌景さんが亡くなられました。
報道によれば、所属事務所によるパワハラを苦に自殺したのではないかと言われています。
10月11日には遺族の方々が所属事務所である「hプロジェクト株式会社」を相手取り、約9200万円を求めて訴訟を起こすことが明らかにされました。
当時16歳であった大本萌景さんは学校とアイドル活動の両立が上手くいかないことに苦しんでおり、辞めたいという意思を所属事務所に伝えていたと言います。
しかし、事務所側はそれには取り合わず、「辞めるなら違約金を一億円払え」と言い、そのように言われたとされる日に大本萌景さんは自ら命を絶ったとされています。
しかし、その後、所属事務所の「hプロジェクト株式会社」の佐々木貴浩社長が会見を行い、そのような事実はなく、あくまでも、大本萌景さんの自殺はパワハラが原因ではないと主張しました。
インターネット上で公開されている情報によれば、2017年10月4日の大本萌景さんがLINEで所属事務所側に何らかのイベントへの参加を辞退したい旨を伝えるも、高圧的に拒否されているやり取りが残されています。
大本萌景さんと思われるメッセージ
「お疲れさまです。
行きたいのはやまやまなのですが、前回もイベントで遠足を休んでいるので、学校に行きます。すいません。ご理解の方を宜しくお願いいたします。」
hプロジェクト株式会社側と思われる返信メッセージ
「お前の感想はいらん。学校の判断と親御さんの判断の結果をそれぞれ教えろ。」
「何故学校がダメだと結論したのか、親御さんがダメと判断したのか、その理由だ」
「その理由によって、今後事務所はお前の出演計画を考えにゃならん。そこまで考えて物を言え。」
「具体的にな。単位がどれだけ足りないからもう休めない、とか、これ以上休むとどうなるか―――」
参考記事【「農業アイドル」の死、背景にパワハラと遺族が所属事務所を提訴へ】
正直胸糞悪いです。
今回、「hプロジェクト株式会社」の佐々木貴浩社長が会見で表明したのは、このやり取りは昨年の11月くらいで(実際は10月)、今年の3月に自殺した大本萌景さんには関係ないと言うことです。
果たしてそうでしょうか。
亡くなられた大本萌景さんは当時16歳。アイドルという特殊な立場にあり、社会を経験していたかもしれませんが、年齢的にはまだ子ども。
背伸びしたい時期かも知れませんが、おっさんからしてみれば、まだまだ大人には程遠いと言わざるを得ません。
その子に対し、先に上げたようなLINEでのやり取り。
その重圧は計り知れないものでしょう。
例えば、自分が高校生時代に、打ち込んでいた部活の顧問に、
「お前、使えねーな」
と言われたとしたらどうでしょう。
その年代にとって、世界はそこしかないかも知れません。
怖いかもしれないけど、信頼していたかもしれない大人に真っ向から自分を否定される。
それは、この年代の少年少女にとっては世界が崩壊するような出来事であると思いませんでしょうか。
また、インターネット上の情報によれば、亡くなられた大本萌景さんのアイドル活動としての平均拘束時間は12時間と言われています。
時には午前4時半に集合し、遅い時は深夜午前2時に解散することもあったと遺族の証言もあります。
これが事実とするならば、労働基準法で定められている18歳に満たない年少労働者は原則として午後10時から午前5時までは働かせてはいけないという労働基準法第61条に違反しているということになります。
自殺の原因いかんの論点も重要なのかもしれませんが、この点についても十分大きな問題であると言わざるを得ません。
所属事務所側は大本萌景さんが全国的なアイドルになりたいと言っていたのを叶えるために厳しく対応していたとコメントしているようですが、それにしても、大の大人が16歳の少女に対して「お前」と言い放ち、まるで恫喝のようなメッセージを送っているのが信じられません。
全国的なアイドルにする為に恫喝が必要なのか。
そもそもhプロジェクト株式会社には全国的なアイドルを輩出したノウハウがあるのか。
ないのであれば、それは何の根拠もない大人の独りよがりではないのか。
その恫喝によって、16歳の少女がどれだけストレスを感じていたのかは考えないのか。
なお、現在、hプロジェクト株式会社のホームページは「準備中」とされ、何の情報も公開されていません。
16歳という若さで命を絶ったとされる少女。
その原因となったと言われている大人の集団。
真実はこの先の裁判で少しずつ明らかになっていくのかもしれません。
この裁判自体は、亡くなられた大本萌景さんにとっては何の意味もないのかもしれません。
しかし、願わくば、少年少女の夢を食い物にして生きる薄汚い大人がいるのであれば、少しでも消えていってほしいと思う今日この頃です。
それではまた。
/ ブ ロ グ ラ ン キ ン グ 参 加 中 で す \
\ 応 援 よ ろ し く お 願 い 致 し ま す /
大人になれば、どうでもいいと思えることでも、子どもにはそうではないと知るべきではないのか。

