脳トレ ときどき 日常

頭の体操で脳の活性化を促します。たまに日常で感じたことも書きます。

想定外でも解決する為に動くこと

想定外でも解決する為に動くこと

 

人や企業の力というのは、

トラブル対応にこそ、その本質が見えると思う。

 

こんばんば。

 

台風一過。

そんな言葉では済まされない状況が現在もなお続いております。

もしかしたら強風で強度が弱まってしまった外壁パネルや看板が落ちてくるかもしれない。

そんな警戒も必要かもしれません。

危ないところには近づかない。

ご十分にお気を付け頂ければと思います。

 

今回の台風の影響により発生した大規模停電について、9月5日、関西電力が状況説明の会見が行われたそうです。

大阪府は一時ほぼ全域が停電したということですが、現在もなお、岸和田地域では停電が続いているということです。

関西電力は現在も急ピッチで状況の回復に努めているということですが、事態が事態だけに、全容の把握には至っておらず、課題を1つずつクリアしていっているという状況でしょうか。

会見では復旧の目途についても触れられていましたが、記者の「7日(金)中に作業は終わるのか?」という質問については、

 

「建物が損壊したり、道路が寸断されていたりして作業に入れず、長引くところはある。

 すべてが終わるのはもう少しかかると思う」

 

という回答でした。

また、「5日(水)の作業でごこまで復旧できるのか?」という質問に対しては、

 

「今は飛来物を除去したり、切れてる電線をつなぎ直したり、できることから送電を再開している。

 その後、電柱の折損地域で建て直し、もしくは仮補強を行う。

 今週のうちに電柱の復旧に入れるかどうか、というところだ」

 

という回答でした。

昨晩のTwitterの投稿などでも、夜通し復旧作業をされている状況に対し、感謝の言葉なども見られました。

電気という現代社会で必須ともいえるインフラ。

その復旧は夜通しの作業という形で最善最速の復旧に努められているのでしょう。

そんな中で「電気が使えない」という嘆きや憤りの声よりも、「こんな時間まで作業しくれてありがとう」や「大変だと思うけど頑張って下さい」という投稿を見掛けますと、ああ、日本もまだ捨てたもんじゃないなと感じます。

言われなくても急いでいる。

早く復旧しなければならないのも分かってる。

それでも、人は「いつ終わるのか?」を聞きたがります。

しかし、それは見通しが見えないのが不安なだけで、復旧しないことへの催促とはまた違うのでしょう。

しかし、電気が通じていない場合、それらの情報を入手するのも困難な場合があります。

スマホなどは簡易電源などで使えたとしても、通信障害などが起きている場合もあります。

必要な情報を必要な場所へ。

それが、電気設備が損なわれると、途端に難しくなる。

だからこそ、関係者は総出で復旧に努めているのでしょう。

情報があれば、不安もまた少しは解消できるでしょうから。

 

本日の会見の時点で、369本の電柱が折れたということです。

しかし、その本数は停電が起きた地域全体の4割での本数です。

残り6割の地域はまだ被害調査が実施出来ていない為、今後さらに増える可能背もあるということです。

電柱自体は風の強い地域で風速40mに耐えられる設計になっているということですが、今回は足場倒壊や飛来物に巻き込まれて折れたものもあったようです。

昨日今日のニュース映像でも、数多くの驚愕の事態が報じられていました。

電線に飛来物が接触し、焼失する映像なども多数見受けられました。

台風による停電件数は1989年からの記録では過去最大だったということです。

 

今回の電柱損壊の報道について、一部では電柱を撤去し、電線の地下埋設を推し進めていくべきだという声が上がっているようです。

しかし、一概に電線の地中化が電柱配線よりも優れているかと言えばそうでもありません。

例えば今回のような台風による被害の場合、地中配線であれば、このような大規模な停電は発生しなかったかもしれません。

しかし、日本は地震大国。

地中配線は莫大な金額が掛かるので現実的ではないと言われていますが、現在の電柱配線を地中化すると1kmあたり1億から5億程掛かるらしいです。

その費用は別に考えたとして、すべての電線が地中化出来たとしても、地震が発生すると、地中で断裂する可能性があります。

そうすると、大変なのは復旧作業です。

電柱配線であればどこが切れているのかは一目瞭然ですが、地中となるとそうはいきません。

それは地中を通っている水道管やガス管でも同じことが言えますが、水やガスは何とか代替が出来る。

例え復旧に時間が掛かっても、カセットコンロや給水車などにより、何とかなる。

しかし、電気はそうはいかない。

各家庭に一時的に電気を供給するなんてことは現実的に出来ません。

そういうことを考えると、多少景観が悪くとも、電柱配線である方が、災害時に復旧するスピードも速く、いいのではないかと個人的には感じますね。

 

今回の台風により発生した大規模停電は1日を経たずに8割近くが復旧しているそうです。

それは関係者全員の努力による賜物でしょう。

もちろんまだ停電している地域はあるので、それに対して満足はされていないとは思いますが、この復旧スピードは素晴らしいものなのではないかと感じます。

 

トラブルがあった時、すぐに対応して解決する。

様々な状況による対策がしっかりと練られ、体系化されているからこそ、出来ることなのでしょうね。

頭が下がるばかりです。

 

それではまた。

 

 

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形あるものは壊れるけども、人はそれを直すことが出来る。

当然かもしれないけど、それは凄い事だと思う。